顔の大部分を切り終わったら、次は他の肌と髪と服を切っていきます。
一番複雑な顔が切れたので、あとはひらすら切っていく作業になります。ここでどれだけ丁寧に切れるかが仕上がりのクオリティに直接関わってきます。
肌
まずは肌です。顔の大部分が切れたら、次は髪や服周りの肌を切っていきましょう。影をつけるかつけないかはお好みでどうぞ。
肌を切る時のポイントとして、角の部分を尖らせないことが大事です。髪や服などの無機物と違い、肌は尖らせないでなるべく曲線で切った方が本物に近づけることができるからです。
上の写真は髪服周りの肌と、切っている途中です。
色を反転させる
さて、切り絵をするのに準備したキャラクターがいますよね。そのキャラクターの髪色、服の色をみてください。もし髪の色が黒もしくはそれに近い色、服が黒もしくはそれに近い色の場合、この色を反転させるという技を使ってより完成の切り絵を元のキャラクターにより近づけることができます。
このアニメ(漫画)の原作は、左端の子は金髪、右端の子は黒髪になっています。切り絵は
黒い紙をくり抜くので、普通に切ると完成した時に神は後ろの台紙の色と同じ白になってしまいます。するとせっかくの黒髪キャラが金髪キャラに見えてしまうので、色を反転させて仕上がりが黒髪になるようにします。服が黒の場合も同じです。方法を簡単にいうと、色を反転させるので、黒髪や黒い服の部分残して影の部分を切り取ります。ここの計算が難しく、失敗してしまうリスクも大いにあります。慎重にやりましょう。
このように、反転を上手く使えば黒肌のまつげも表現できます。この部分は慣れなので、初めは鉛筆などを使って切る部分に印をつけていくことでやりやすくなるかもしれません。
髪
髪も前述の通り、影の部分とそうでない部分を切っていきます。
無機物の髪は角を丸めずに、なるべく毛先などは尖らせて切りましょう。そうすることで肌とのメリハリがはっきりし、より肌と髪の区別がつけやすくなります。
画像によっては色がだんだんと変わっていく、グラデーションがある場合があります。
髪にグラデーションがかかっている場合は、色が変わっていく部分の中心に線を引いて切っていきましょう。
このくらいの色の変わり目に引きましょう。多少はズレても大丈夫です。
服
肌、髪が終わったら次は服になります。
工程は髪と変わらず、影でない部分を切っていきます(場合によっては反転あり)。
服も肌と違って無機物のため、先は尖らせておきましょう。ただし服の影は直線ではないことが多々あるのでなるべく画像に沿って切るようにしましょう。
反転させたキャラクターと普通のキャラクターを並べるのも対比になって面白いですね。
さて、今回で切り絵の切る工程がほぼ終わりました。お疲れ様です!
次回ではいよいよ仕上げと完成になります!
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