アニメ・キャラクター切り絵を始めるに当たって、必要となる道具がいくつかあります。
写真の道具を全て揃えることが出来ればバッチリ、多少の物はなくても代用できます。
①アートナイフ
切り絵は基本的にこのカッターナイフを使って作ります。色々な種類がありますが、アニメの切り絵を作る際にはほぼ影響しないので、好みの物を準備しましょう。画材屋に行けば多くのアートナイフを購入することができます。画材屋が近くになければ、100均ショップや、ホームセンターなどでも購入できます。もしそれでも見つからない場合、普通のカッターナイフや彫刻刀で代用できます。ハサミは細かくきれない上に刃が長すぎて他の部分を切ってしまう可能性があるのでお勧めできません。購入する際に、刃の部分が長い物を選ぶと、より細かい部分を正確に切ることができますが、きっている最中にカッターマットに刃が食い込み、折れてしまう可能性が高くなります。逆に、刃の短いものは小回りが難しいですが刃が折れにくいです。初めて切り絵をする方はこれを使いましょう。
②替刃
アートナイフの刃は思っているより折れやすいです。多いのは切っている最中にカッターマットに刃が食い込み、その状態で横に力を加えて折ってしまうことで、もちろんたくさん切る間に刃がなまったり刃こぼれすることもあります。基本的に替刃はアートナイフを買った時に一緒に付いてくることが多いですが、付いていない場合は近くに置いてある可能性が高いです。ない場合は店員さんに聞いてみましょう。替刃だけを購入する時に気をつけることは、自分の持っているアートナイフの刃と同じ大きさの刃を買わないと、大きすぎたり小さすぎたりして家に帰ってはめようとした時に使えないということがあります。しっかり確認して購入しましょう。
③切り絵にしたい画像
今回は「とある魔術の禁書目録」より御坂美琴を使用しますが、自分の好きな画像を使用していただいて構いません。印刷するときは白黒の方が影などが見やすく、切り絵にしやすいです。完成した作品を家に飾るのは構いませんが、ツイッターなどのSNSに投稿する際は元画像の制作者本人に許可を取るか、その画像の引用をすることをお勧めします。
(引用) 第三十二条 公表された著作物は、引用して利用することができる。
著作権法(32条)より引用
より、引用や許可なしでSNSに投稿するのはこの法に抵触する恐れがあります。が、売買目的でなければ大目にみられいるのが現状です。
画像を選ぶ際に気をつけて見るべきポイントは
①線の量
②影
になります。
切り絵は線を切っていくものなので、画像の線が増えればそれだけ難易度と手間と時間と達成感が増えていきます。逆に線が少ない方が難易度が落ちていきます。初めての方はなるべく少ない線の物を選ぶといいでしょう。アニメの画像をそのまま使うと、線や影がしっかり別れていてやりやすいです。難しいのに挑戦したい!という人はツイッターなどで公開されている一枚絵を使うと難易度がグッと上がってやりごたえがあります。切り絵では影をつけることで立体感が生まれますが、初めての方は影をなしでやるか、影が2段階で別れている(濃い影と薄い影がある)のは選ばない方が無難です。影の計算を間違えると台無しになる可能性があるからです。あとは、練習でやるならば顔が2つ以上ある絵も大変な手間がかかるので選ばない方がいいです。
④黒い紙
切り絵をする時、この黒い紙を切ります。
この紙の色は黒でなくても可です。赤や青の色を使ってもオリジナルで面白いですね。
この紙は画用紙でも代用できますが、厚いと切りにくいので画材屋などで売っている黒色の紙30枚入りくらいのセットが購入できればベストです。
⑤白い紙
この紙は切り絵をする時の台紙になります。
黒い紙と違い、この紙はしっかりした紙が望ましいです。画用紙ではなく、表面にツヤがあるものの方が仕上がりが綺麗にできるのでおすすめです。
⑥カッターマット
これなしで切り絵をやると、刃も傷つきますし、何より机が傷だらけになるので準備しましょう。小学校や中学校で使っていたものが家にあればそれでバッチリですし、ホームセンターなどにも必ず売っています。大きさはA4大のものが望ましいです。万が一どうしても買いに行きたくない、どこにも売っていないなどの場合はまな板を使いましょう。
⑦ホチキス
ホチキスは画像の紙と黒い紙を固定するのに使います。切り終わったあと固定していたホチキスの芯は不必要になるので、芯を使わないタイプのホチキスをおすすめします。資源を大事にしましょう。
⑧のり
切り終わった黒い紙と台紙の白い紙をくっつけて固定するのに使います。のりには液体、固形、スプレーと色々な種類がありますがスプレーが一番綺麗に仕上がります。ただ、スプレーの扱いはとても難しく失敗する可能性も少なくありません。スプレー式ののりは画材屋に売っています。安全にやるなら多少のホコリなどはつきますが固形がおすすめです。液体は紙に染みるので使わないでください。
⑨小さいカップ
これは切り絵をする時に出る顔などの小さいパーツを安全にとっておくためのものです。切り絵はパーツを出さずにつなげるもの、というところから全てを繋げて切る切り方もなくはないですが、画像を忠実に再現したいならこの方法を取るべきです。口や鼻などの小さいパーツはほっておくとすぐどこかへ行ってしまい、一度なくすと探し出すのが困難なためカップを使って飛ばされないように保管していきます。(パーツは手順の一番最後でつけるため、切り取ったあとはどこかに保管していかないといけない)
⑩定規
あると何かと便利です。余った枠を正確に切り落としたり、のり付けした後に上から抑えてのりをくっつけたりできます。まっすぐでたいらな棒ならなんでも代用できます。
11. 折り紙
切り絵に色をつける時に使います。白黒でも十分かっこいいですが、もし更なる達成感を求めるなら色を付けましょう。折り紙の素材は和紙に近いものが望ましいです。ただし和紙に近いと(スプレーの場合)のりが滲みやすいので注意が必要です。また、色をつけることで作業時間は白黒の倍近い長さになることがあります。覚悟して臨みましょう。折り紙は色つけのみなので、白黒でいいという方は折り紙は不要です。
Reference
Articleimage.nicoblomaga.jp. (2018). [online] Available at: http://articleimage.nicoblomaga.jp/image/28/2013/3/4/34085a42b9f42762eb79e016cdbabfc5fd9d86201359728935.jpg [Accessed 6 Nov. 2018].
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